あっという間に年を越してしまった。そして、今年の年越・・・2017年になった瞬間のこと・・・は実に何年振りだろうか、踊って年を越さなかった。
プロになって30年ちょっとになるけれど(ダンス歴はもう少し長い)、そのうちの27・8年は年越しのその瞬間踊っていた。
スタジオでひっそりというか時に誰かとだったり海外だったりもしたけれど。大抵はひとり。
だってこれは儀式でもあったから。
今年は年を越した瞬間はあいまいで、あれ?越しちゃったよ。みたいな感じだった。幸先いいぞ!
自分神社?も見つけて、お正月なのに全く人がいない。凄く立派な比較的有名?な神社なのに!宇宙の采配だね。
波動も良くて、相性が良かった。奥宮に行ったときはなかった?社を池のほとりで見つけるなどステキ現象もあったりして。
なので、おみくじを引いてみたら、大吉だった。立派な能舞台もあって春には舞楽もあるようなので行ってみようと思う。
人がいなかったのがいまでも不思議。
タイトルに戻って、昨年末最後の劇場公演となった「奴婢鳥を待ちながら」について。
おかげさまで、満員御礼&大好評で本当に感謝いたしております。
ここからが本題。
この作品は、身体そのものを舞台に載せるというだけに留まることとなった。わたしのなかでテキストがあったのだけど、身体ありきの作品だったので、ソロじゃない分時期尚早ではないかというスタッフのアドバイスもあり、それが功を成して思いもよらず、わたしがずっと他者の身体でもやって見たかったことを実現することができた。路地テアトロでもDEEP UNITのLATINでもそれを試みていたけれど、もっと言えばレッスンでもずっとずっと試していたけれどなかなかできなかったことだ。
それがスタッフの後押しのおかげで、最後の最後まで貫くことができた。
いつもだったら孤軍奮闘で他者の身体というよりは構成でどうにか良きものに持っていくにとどまっていたのだ。それはそれで構成力とか演出力とか振付力とかもつくのだけど、わたしの興味は一貫して身体(自分のも他者のも)なので、Showや作品が良くできても満足することはなかった。
ところが本当にこの公演では身体への言及を本番その時まで(5分前まで)、他者に言及し続けられたのだ。
稽古では手を変え品を変え、わたしは相当知恵がついた。行き違いの多くもその要因を発見できた。
今年最初の公演となる「神話のとびら」再演の稽古をしていても身体の変化を感じる。舞踏の公演後はいつもそうだ。15年前から。
今回は相当身体性が高く出来たように思う。他者の身体をも含め空間全部で実現できたことを実感する現象がまだおさまらないからだ。
ここでいう他者とは出演者のこと。ゲネまでいろいろあったけど本番が一番よかった。すばらしかった。
ソロの時もそうなのだけど、ソロの場合はわたしと観客との関係性になるので、長年の研究による現象を把握できているが、他者を使ってここまでのクオリティに持っていけたのは初めてなので、公演後のいまでもまだおさまらない現象(ある意味見えない現象)に驚きつつも、やはり身体性が高かったのだということをひしひし感じている。
身体性が高いというのは、身体能力が高いというのではなく、観念の割合が極めて少なく自身のなかで身体のほうが上位にあるということだ。運動能力も身体能力も個々に違うのでそこが大切なのではなく、それぞれの等身大の身体意識を極力100%に近づけていくという試みだったのだ。一進一退の稽古の日々だったけれど、本番に全員がそれぞれの持てる能力をかなりのパーセンテージで表出できたこと誇りに思ってほしいと感じた。
わたしの研究のとてもとても奥底にある経験から積み上げてきた身体論において、ある現象を引き起こすという見解があるのだけれど、いつもは自分の身体を通して観客から学んできたことが今回出演者に起こっている様をみて、あらためて自分が紐解いてきたことが確かであったことを確認できた。手前味噌ではなかったのだ。
具体的に何なのかは、いまはいうことはできない。専門書を出せるくらいの内容なのだけれど、かなりデリケートなので誤解を生みやすい。
機会があったら講演で話したりレッスンで話したりできるかも知れない。できたらうれしい。
そういうわけで、大満足の昨年末の公演、大満足の年越しをして、大満足の新年を過ごしています。
今年も踊りまくります!
変化ししつづけるひびきみかをどうぞよろしくお願いいたします。
変わらないために変わりつづける・・・・ぶれない自分に乾杯だっ☆彡
こんばんは。「奴婢鳥現象」読みませていただきました。貴女の意気込みが伝わって来ます。また素晴らしい年越しが出来たそうでよかったですね!1月16日の公演のご成功をお祈りしてます。月曜の夜の公演しかも8時30分は、ちょっときついです。『魔法の学校』読み終わりましたらお知らせします。おやすみなさい。See you in my dream、Mika-san.
なんともうれしいメセージをありがとうございます!夢でお会いしましょう。