今年も障がい者福祉センターの計らいで、ego ipse開催いたします!
十三年前にぽれぽれダンスという名前で、生活実習所ではじめさせていただいたダンス交流でした。
なぜみんなとダンスをしたいと思い立ったか。
それは、キューバに行ったすぐ後だったと思います。
「ワタシがキューバで感じたこの感覚を多分一番感じて理解してくれるのはみんなに違いない」
と直観したからです。
当時、キューバで学んだことを日本で、伝えることは本当に大変でした。(今でもですが(^^ゞ)
ポピュリズムに負けず、日本人LATINにならないように伝達することの難しさを感じていた時でした。感じることがマヒしつつある日本の現状を身に染みていた時でしたから。
思った通り、仲間のみんなとは最初から通じ合うことが出来ました。身体での交流・・・ダンスに言語は無くても大丈夫なのです!
それはやがて、親御さんにも伝わり、職員やヘルパーさんにも伝わっていきました。いまでは、仲間の介助者の方々も、このイベントを施設のお祭り同様、年に一回の大切な行事と思ってくださるようにまでなりました。
相変わらず、当日以外は、孤軍奮闘のワタシです(^^ゞ
でも!なにより、仲間のみんなが右腕となって、周囲の方々を振り向かせて気づかせてくれるので心強いです。
ふしぎな友達プロジェクトは、実は最初から、健常者向けのプロジェクトでした。自身のアイデンティティを持って、既成概念にとらわれず、生き生きと過ごしてもらえたらと思ったのです。
仲間のみんなは、このプロジェクトの一翼を担い、わたしの右腕となって、長い仲間では15年近く、変わらずサポートしてくれています。
変わらず、というより、どんどんパワーアップして、お医者さんまでが驚く様な成果を見せてくれています。
希歩乃ちゃんは、耳が不自由なはずですが、音楽が止まったりするといち早く気づきます。
かよちゃんはいつも手放さなかったあるモノをダンス踊りたさに手から放しました!
檪ちゃんはタイムリーに反応が出るようになりました。反応に時差が無くなりました。
本当は、障がい者と出会ったことがない、話す機会もない方々にもっともっと感じてほしかったのです。
まだまだ彼たちに興味を持ってくれる方は少ないです。
興味というより、自分たちもできるのに、うっかり見落としていることがあるのではないかという問いかけだったのです。
自分たちは仲間のみんなよりもっと自由なはずなのに、どうしてどんよりしているのかとか(>_<)
ワタシ達が自分自身の何かを見落としているから、病んでいる社会をつくってしまっているのではと常々思っていたからなんです。意地もワルイしね(*_*)
一方で仲間のみんなの創り上げている社会は、時にワタシたちではなかなかそんな風にならないのでは無いかと思えるほど、美しくたくましいのです。
ワタシはいつもそれを目の当たりに見て、自分自身のことも考えるのでした。
一番思うのは、障がいや不自由なことをさらりと乗り越えようとするパワーと、それが仲間どうして美しい相乗効果を生み出し、嫉妬が生れず、卑下が生れず、負けん気がすべて良い方向に・・・つまり向上の方向に働くことなんです。
「どうせ自分には・・・」なんて言葉が出ないのです。
エリカちゃんは、不自由な方の手であえて、指さしの振り付けをこなしていました。「この手がもっと動くようになったら、もっといろんな仕事もできるし、ダンスももっと踊れる。」と。
エリちゃんは、足がどんどん動くようになり、やはり不自由な方の手も高く上がる用になりました。アツシも立ち上がりそうな勢いになっています。
ワタシは何一つしていません。「できるんじゃない♪」といってるだけ(^-^)それも励ましたりもせずにね(^_-)-☆
自由に動けるワタシ達の方がスゴク不自由にしていることが、仲間のみんなと一緒にいるとわかります。
ego ipse・・・まさにこの言葉こそ、ワタシ達も障がい者も「わたし自身」でいることが大切だと伝えているのではないでしょうか?
名付け親の前館長に感謝いたします。
センターぽれチャチャ舞踊団からのメッセージで今日は終わりに致します☆
残念!動画がアップできないっ(>_<) 感じて下さい☆
せめて本番だけでも見ていただけたらなと思います。
そして、この活動が、ワタクシひびきみかの芸術創造の源になっていることも感じていただければ、尚光栄でございます。
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