旅のまにまに

No Exit 再演無事終了。ご来場ありがとうございました!

ひびき公演の特徴かもしれませんが、特に路地テアトロでの公演アフターでは、作品云々も含め、そこから派生したみなさまのヴィジョンなどをお聞きする機会がしめやかに行われるのでうれしい限り。

短い時間ではあるけれど目撃者と表現者が地味に語り合えて、そこには、ヘンないいがかりも上から目線も、わたし自身の言い訳もなく、この時間もまた公演の一コマだと感じることができる。

ひびき作品は、見る力とそのエネルギーが醸し出す空間波動がその作品のエンディングを創造する。
舞台は凝縮された空間で作品はその凝縮が織りなす世界。

観客にも表現者にもハードで精神力と体力を必要とする時間となる。

こんなに緊張した舞台はない・・・この度もそういっていただけて光栄。
やる方も見る方も命がけ。

そう。わたしたちの日々と同じ。いつも命がけで生きているのだから。それは生死を外側からなぞったりするのではなく、ただただそこに転がる無機身体が、人々のうっかりしていたかもしれない当たり前の身体を刺激する。
それぞれの思いが錯綜するなか、わたしはただ無機身体をさらけ出す。

メタフィジカルな舞台は観客が作者の意に寄りそう必要はなく個々が個々の引き出しや記憶や経験を通して何を思ったか、何を感じたかがすべてとなる。

もしもその体験が偶然演者の意と一致した時には計り知れない道が広がることは言うまでもない。
わたしとグルソムヘテンの出会いがそうだった。

 

劇中で感じたものが形骸化された思考を刺激し概念を揺さぶる。そして、経験したことのない思考や想像や時には身体感覚を呼び覚ます。

原始の仕事・・・身体表現の醍醐味。テクノロジーの発展を生み出していても、まだまだ身体は原始のままなのだから。

 

余談ですが、グルソムヘテン劇団が先月来日の際、路地テアトロにお越しいただき、ただいま製作中の作品を途中ではありますがお見せしたのですが、とても面白い感想を数えきれないほどいただきました。想像が止まることなくほとばしりました。

わたしもまた、グルソムヘテン劇団のこの度の作品に大きくインスパイアされ、表現者として生きる意味を感じ取ったのでした。

 

 

そして、やる方も見る方も命がけといえば・・・・

ego ipseの後、わたくしは旅巡業?をしてまいりました。老人施設では1年ぶりに会うじじばば達の命がけの月日を感じました。

そして、驚いたことに!ダンスショーの翌日にカフェギャラリースペースで急きょ踊らせていただき、新しい出会いのなかで、芸術的見地を高めたのでした!

 

疲労も含め生モノならではの身体と肉体の実感をこの度も味わったのでした。

 

まだまだ仕事は続きます。No Exit・・・わたしは、出口に向かうことなく、今度は再々演の運びとなっています☆

子どもたちにこの作品を目撃していただきます!

したがって、子どもたちにありのままでいてほしいので、意味づけする(^^;)大人たちのご入場数はかなり制限させていただきました。あしからずm(_ _)m

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