No Exit3連続公演無事に終わりました。目撃ありがとうございました!
この作品の公演を早くも3回も行えましたのは、自分の手から離れた一歩二歩があったからだと感じています。
時系列とは逆に報告していきます。
●12月15日再々演
つい先週のことです。再演苦手なワタクシが再々演まで行うこととなる大きなきっかけは、
10月初演時に「この作品を子どもたちに見せたら面白いと思う」という舞台スタッフの声が上がったからです。
念願はサラリとかなって、路地テアトロ今年最後の公演はNo Exitを子どもたちに目撃してもらうこと(もちろん大人もいらっしゃいました)で終了しました。
No Exitをご覧になった方、子どもたちの反応気になりませんか(^^♪
ひびき作品の中でも特に緊張溢れる作品を子どもたち(3歳~6歳)は見てくれました。
スゴイ静けさ。波動の乱れもなく。じーっと見つめているであろう空気。たまらなく好きです。
これを味わいたくて、エンタメ的な業界から転身したのですから(^_-)-☆
緊張したし、終演後は恥ずかしくて子どもたちの顔をしっかり見れませんでした(#^^#)
ところが!
子どもの方は、終演後もじーっとわたしの顔を見ていました。
ショックだったのかしら~。
寝るどころか見入って目が離せないようだったとお母さまから聞きました。「みちゃう」のだそうです。
最高!!!
そして、昨日今年最後の子どもダンスがあって、LATINナンバーを総ざらいしたあと、階段を出して、子どもたちとNo Exitごっこしました!(※この写真は稽古を写真家の方に撮影していただいたもの)
これと、これ(※こちらは初演時のスナップ2枚)
他のシーンもことごとく覚えていて、その覚え方がひとつの感想にもなっていて、表現者冥利に尽きると思いました☆
子どもたち、一人は0歳からひびきダンス(野外公演)を見ていて、あとのみなさんも劇場公演やLATINSHOW や路地テアトロでのメタフィジカル作品も見ているお子さんもいます。
なにより、ego ipseにも数年参加していて、わたしが障がい者と初めて触れ合った年齢(小学生の時)よりはるかに小さいうちから、一緒に踊ったり見たりしているので目利きです。
この企画はドキドキしたけど、やって良かったです。ご理解ある大人たちに感謝いたします。
●12月8日再演
10月初演を見逃した方にお知らせをし、あっという間に定員になった再演でした。
いろいろな形で芸術に関わっている方々(画家、美術家、詩人ほか)が多くいらして、アフターも貴重な感想をたくさん聞けました。
自分としては、稽古の時、10月から2ヶ月経った時間の流れを痛切に感じ、生きているということをいつも以上に肌身で感じ、再演することの戸惑いや葛藤がありました。
それは2ヶ月年を取ったということだけではなく、季節(10月と12月ではかなり違う)や気温の変化、身心の変化などが再演であるが故に、いつも以上に感じることで、部分で言えば、同じことを何が何でもやるべきなのかそれはコダワリ(芸術にコダワリは要らない)ではないのか、
もしくは、受け入れていい変化なのか、安易な方向に逃げているのではないかという葛藤が、毎日の稽古で突きつけられて、自己問答が果てしなく続きました。
これが楽しくて身体表現者になったのですが、この自己問答は結構過酷なんです(^^;)
「地獄のような緊張溢れる時間だった」「地獄から花を咲かせて天に手向けた」などなど嬉しいコメントありあり。これは褒め言葉ですね(^_-)-☆
あとは、相変わらずの「虫」に見えたような感想も一足進んで?「三葉虫」とはこれ如何に!\(^o^)/
ほかにも「無常」というような仏教的印象があったようで、みなさまの想像力興味深いです。
●10月6日初演
そもそものきっかけは、これより前に行われた関連の無い?三部作「Other Stories」「方程式人間」につづく三部作目の作品となる予定でしたが、日数もほとんどなかったので、新作を生み出すことは不可であろうと判断し「わたしの流儀」というコンセプトで公演予定でした。確かに、中身はそういう構成になっており、プログラムにも記載しておりました。
しかし!初演の観客の反応は思いもかけず!作品としてのクオリティを見出してくださったのでした。
「そうか!自分の流儀がそのまま作品になるほどキャリアを積んでこれたのかな。」と、珍しくポジティブに?受け取れたのでした。アスリート精神が抜けないのでいつもはどんな成功の場合でも次の課題で頭がいっぱいで満足することをあまり出来ない性分でしたから(^^;
この時もいろいろ興味深い感想をいただき、さらに子どもたちへも見せてはどうかという意見も出たのでした。
☆さいごに
いつも不思議な形で生まれるタイトルですが、この「No Exit」も我ながら奥深いタイトルとやればやるほど感じ、意味の深さを公演ごとに実感しているのでした。
初演のお客様から「サルトルの戯曲に『No Exit』というのがあるのですが、それと関連しているのですか?なんとなく近い部分も感じたので。」というお話を聞き、
全く知らなかったわたしは、公演後早速購入、この戯曲とわたしの作品の関連を見つけることがかなりの奥深い鑑賞であることを知り、見る力のある観客に恵まれ、またまたインスパイアされたのでした。
その後、回を重ねるごとにタイトルの深さに出くわし、自ら驚愕しているのでした・・・進行形です。
いろいろな意味で感慨深い「作品」を生み出せたこと、今年の良き出来事となりました。
そろそろ自分の論考をまとめる時期に来ているようで、来年はそのことに専念したいと思っています。
メタフィジカル身体が織りなす世界は、自分の手を離れ果てしない宇宙に飛んでいきます。
それが面白くてフィジカルをもってメタフィジカルな表現をしているのだと実感できた1年でした。
今年もたくさん公演させていただきました。目撃ありがとう!
心より御礼申し上げます。
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