円環を終えて寄せられた考察

ただひたすら舞い続けたひびきの精神力の源流はどこにあるのだろうか・・。円環シリーズの冒頭、私は「身体表現者の途は禅の公案・・我欲を捨てただひたすら座り(舞い)続ける・・に導かれているようだとひそかな願望と期待を込めて書いていた・・が、これまでの公演を目にとめるにつけ、ひたすら舞い続けたひびきみかに唯々溜飲が下がる思いである。「無始無終」の旅に始まり、岐路を迎え無言で立ち止まる・・特有のメタフィジカル手法は非合理な世界観を構築し、形に非ず、考察に非ずの無・変・化3部作は円環を深淵に導き通した。最終章としたこの舞台は更なる円環を生み出すきっかけとなる予感を与えてくれた。今年最後のシリーズ舞台としてのこの企画は大成功といえる。

 

ひびきみかによる 円環考察は十三日会60号に寄稿しました。

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