猟師グラフス日本公演、全て終了しました。海外の文学に精通している方々は大変楽しめたようです。
カフカの真髄をアルトー理論とグロトフスキー身体訓練で、演劇作品に仕立て上げた、ラーシュ・オイノの天才演出ぶりが日本でもしっかり根を下ろしたと思います。
一糸座のみなさんの人形が、大活躍でした。
ご来場頂き本当にありがとうございました。
さて、続いて、オスロ公演は14日間の長丁場です。
現地からのご報告もお楽しみに
以下路地テアトロに寄せられた感想をどうぞ!
今日の劇、人形たちは住むべき地のある名もなき人々、彼らの変わらぬ日常を表し、オドロオドロシイ踊をするのは闇、死の世界の象徴でしょう。黒子ですから。東方ユダヤ人としてアイデンティティを持てないカフカの心境風景の表出でしょう。生と死の間を永遠に彷徨する、ある意味ワーグナーの「さまよえるオランダ人」みたいなところもありますね。これが中国ならさしずめ「幽鬼」(成仏出来ない若い女の霊、『唐宋奇談』岩波文庫、ここには芥川がアイデアを借りた「杜子春」も収録。 鑑賞評 S氏
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