ミノタウロスとアリアドネー迷宮ーを終えて

ご来場ありがとうございました。

身体一つで表現してきたことがここまで観客に響いたのは初めてかもしれません。

集中のエネルギーが作用し、皆様の想像を掻き立てることができたこと、しあわせに思います。

 

アフターミーティングにも、あの時間にもかかわらず、たくさんの方にご参加いただき、みなさん身体に興味をもってくださり、

本当に充実した時間を過ごせました。

 

顔見知りではあるけれどはじめてわたしの踊りを見て下さった方、一度もお会いしたことがない方なども多々見受けられ、

とてもやりがいのある公演となりました。

 

役者さんが、たくさん見に来てくださって、身体性の強い作品を深く受け止め、イメージを膨らませていただけたこともとてもうれしかったです。
役者との関係はこうやって築いていきたいと思いました。お顔は知っていたけど初めて話をした役者さんたちでした。その中でも、ものすごい根源的なものを感じ取っていただいた感想は目を見張りました。

あの、赤い毛糸玉がそこまでのものに昇華されるとは!その役者さんの崇高な想像力もあるのでしょう!

 

アフターミーティングで話してくださったたくさんのコメントもわたしの想像以上で、そこからまたインスパイアされて作品が生れそうです。芸術とはそういうものかもしれません。

 

この度の踊りは、全くチラシを見ずに来られた方も、意味性を追い求めなかった方も意味やストーリーに頼られた方もすべて巻き込めた身体を表出できました。これは、わたしの公演史上初めてかもしれません。

舞台関係者(サウンドエンジニア)の仲間も「やりましたね!」と。《悦びの宴》の大きな発展形を見たそうです。

また、当日の舞台スタッフの素晴らしいこと。安心して踊れる空間を創っていただき、わたしの作品に歩み寄り、よりよく伝わるようにステージを創っていただき感謝です。ゲネやリハを通して、最初に耳にするスタッフの感想は、本当に参考になります。

何か一つのモノに、示し合わせず向かっていくこの感覚大好きです。

 

 

さて、頂きましたメッセージの中から、ひとつだけ掲載したいと思います。

以下、某演劇関係者(脚本家・演出家)の先生のコメントです。

たしかに50分という時間がアッというまに過ぎました。

舞台装置が、照明が、音楽がどうのこうのということより

みかさんの「集中とそれに伴う肉体……というより集中する

肉体とそれにともなうみかさん」が、間違いなく観客を魅了

したということではないかと思います。

日常的で極めて具体的な肉体を駆使し観客の想像力とともに

限りなくひろがる「抽象」へ挑む。

「……だから踊り(身体表現)をやっているんだね」

と、それはよく伝わってきました。

 

集中する肉体にともなうわたし・・・・まさにです!今回は身体が、肉体がそのものが主役でした!それをしたいのです。そのために身体表現をしているのです。いつだってそうだったのだけど、いままではどうしても「ひびきみか」に目が行ってしまうようだった。それが、はじめて!肉体がわたしを上回ることができた(いつもそうなのだけど、今回は観客にとってもそうであった)!

 

また、今回は「エネルギー」という言葉が、アフターミーティングでも観客の方々からたくさん飛び交いました。

わたしがとても大切にしていることでもあります。そうした一見目に見えないものが、この度は身体を通して可視化されたようです。なので、ストーリーを追ってみても、全く気にせず見ても観客の想像力を引き出すことができたようです。

こういったことが伝わるために精進してきたので、夢が叶ったということです。

 

さあ!次の課題に挑まねば。

この課題は、いままで培ってきたすべてを覆さなければならないものです。できるかな。でもやってみよう!

 

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